おかげさま日誌

  • 2022.12.16

    パリ展示会に出展しました

    昨年11月に「エキップホテル パリ」というイベントに参加しました。
    パリで2年に1度開催される国際的な展示会で、世界各国から1,200社以上の企業が参加し、
    期間中11万人を超える関係者が訪れるこのイベントにおかげさまの単独ブースを設け出展しました。
    ブースの主役は「1本の木を全て使い切る」をテーマにした
    「応樹織床(おうじゅしょくじょう)」という名の床材です。

    応樹織床

    私たちの作る床材や壁材は、
    一本の木に出会う事からはじまります。
    森に入り、一本の木を伐り出し、
    その木の全てを余す事なく使います。

    禅や精進料理の世界では、全てを使い切ること、
    素材に応じて自らの考え方を変化させることを
    「応量器」「応機接物」などの言葉を用い「応」の字を持って表します。
    その意志を受け継ぎ、私たちの床には「応樹織床」と名付けました。

    通常、材とする事が不可能と考えられている 幅10cm程度の細い部分や、
    曲がっていて使いようがないという丸太にも、
    全てに日本の職人の技と心を持って、命を吹き込みます。

    自然の中にある「木」という素材をありのままの形で受け入れ、人が織り上げる。
    デザイン無きデザインの美しさを伝える床です。

    ●応樹織床の動画は、下記サイトからご覧いただけます。
    https://www.youtube.com/watch?v=yIII6QC5K_4&list=TLGGO-KUTRBGehIxNTEyMjAyMg&t=7s

    展示会への出展は、国内を含めても初めての試みでした。
    しかしせっかく見てもらうのであれば、数ある展示会の中でも
    特に評価が厳しいといわれるパリへ行ってみようと、出展を決意しました。

    会期中はホテルのオーナー、建築の関係者など、数多くの方々がブースを訪れどなたからも高い 評価をいただき、中には「この展示会場内で最もすばらしい」と仰ってくれた方もいました。
    また、実際の仕事につながるお話もいただき、現在その準備にも取りかかっている最中です。

    この帯広という地方都市にあっても、日々真剣に仕事と向き合い考え続けることで、
    世界と渡り合える仕事をできるということが糧となり、それがおかげさま全体の自信となっていくことになると思っています。