おかげさま日誌

  • 2025.09.01

    十勝レンガ復活

    おかげさまでは今、“十勝産のレンガを復活させよう”というプロジェクトが始動しています。
    工房では連日、レンガの原料である粘土を砕く音がリズミカルに響いています。

    おかげさまが携わっている永祥寺様の納骨堂建設のなかで立ち上がったレンガ作りの計画で、「普請(ふしん)」をテーマに進めています。
    普請とは、多くの人々に依頼して建築などの労役に従事してもらうこと。

    永祥寺の納骨堂建設は住職、織田秀道氏の「地域の素材で地域独自の創作物を」という思いで進めており、これまでも檀家の方の山林を伐採して馬搬で調達し、古材を募って提供いただくなど、いろいろな人が関わってきました。

    今回も町長の賛同を得た鹿追町の粘土を使い、関係者が手をかけたレンガを作ろうと、成型する準備として粘土を砕く作業を急ピッチで進めています。

    檀家さんをはじめ、住職、福祉施設の方々、職人たち‥
    毎日、朝から様々な人が訪れては粉砕作業にいそしんでいます。
    住職の元に何千という人々がつながるお寺だからこそできることでもありますが、どんな人でも参加できる素晴らしさがあります。

    黙々と、砕く。
    みんな一緒に、同じ作業を繰り返す。
    誰でもすぐに取り組めるわかりやすさ、生まれる連帯感、成果がみえる達成感。
    単純な労働が持つ包容力の大きさに、美しささえ感じます。

    塊だった粘土がここまで均一に細かく砕かれました。

    9月6日にはこの土を使って成型するワークショップを実施する予定です。